SBまで全員フォールドしたら|BBとの対決で考える3つの選択

SB対BBの基本。裏向きカードと空欄ノートを使い、ブラインド対決の条件を学ぶイメージ。

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自分はスモールブラインド(SB)。前の人が全員フォールドし、残る相手はビッグブラインド(BB)だけになりました。ここでは、早い席やボタンからの参加方法をそのまま使う前に、SBがすでに出したチップと、その後に動く順番を確認します。

この記事の対象は、6人卓で、そのハンドだけSBとBBが残った場面です。最初から2人で始めるヘッズアップの卓とは区別します。ノーリミット・テキサスホールデムで、SBのフォールド・コール・レイズの後に何が起きるかをたどりましょう。

目標は、SBの選択とBBの対応を一組で説明し、フロップに進んだ後の位置まで確認できることです。特定の手札の最適な参加表や、常に使うレイズ倍率は扱いません。

先に、このハンドの条件をそろえる

6人の席順をUTG、HJ、CO、BTN、SB、BBとします。BTNはボタンです。UTGからBTNまでの4人は、チップを任意に追加せずフォールド済み。ボタンの位置は、降りたBTNの席に残っています。

以下はSB50点・BB100点、アンティなし、他の強制拠出なし、手数料なしの架空例です。両者には必要額を十分に出せるチップがあり、オールインではありません。現在出ているのはSB50点とBB100点、合計150点です。

この時点でSBが出している50点は、参加を続けると決めて任意に追加したチップではありません。すでにある拠出と、これから自分の判断で追加する額を分けて考えます。

SBの3つの選択と、BBに残る判断

フォールドする

SBがフォールドすれば、BBだけが残り、フロップを配る前にこのハンドは終わります。SBが先に出した50点は戻りません。「半分払ったから必ず残りも出す」と考える必要はありません。追加して続ける価値があるかを、その時点で判断します。

100点までコールする

SBはあと50点を出して、合計100点へ合わせます。この参加はSBのリンプ、またはコンプリートと呼ばれます。追加の支払いがあるので、チェックとは違います。

BBはすでに100点を出しているため、レイズが入っていなければチェックできます。BBがチェックした場合、両者100点ずつでポットは200点となり、フロップへ進みます。

ただし、BBはチェックだけでなくレイズもできます。BBがレイズするとSBに判断が戻り、降りる、追加で合わせる、条件を満たして再レイズする、といった選択を考えます。「50点を足せば必ずフロップを見られる」とは限りません。

合計300点までレイズする

数量を比べるため、SBが合計300点へレイズすると仮定します。SBは50点をすでに出しているので、今回追加するのは250点です。BBがコールするなら、既出100点に200点を足します。両者の合計は各300点、ポットは600点です。

この場合のBBには、フォールド、コール、再レイズの判断があります。まだ300点に届いていないため、チェックでは続けられません。BBが再レイズすれば、再びSBの判断になります。300点は説明用の額で、推奨サイズではありません。

6人卓でUTG、HJ、CO、BTNはフォールド済み。ボタンはBTN席に残る。SBが50追加して合計100に合わせ、BBチェックならポット200。SBが250追加して合計300へレイズし、BBが200追加コールなら600。フロップ以降はSBが先、BBが後。
多人数卓でそのハンドだけSBとBBが残る場面です。2人制のボタン兼SBとは区別します。数字は推奨サイズではありません。

同じ相手でも、フロップの入口が違う

SBからの参加BBの対応フロップ開始時のポット
50点追加して合計100点チェック200点
250点追加して合計300点200点追加してコール600点
アンティ・他の拠出・手数料なしの架空例。BBが別の対応をした場合は、この表の結果にはなりません。

同じ2人が残っていても、リンプしてチェックで進んだのか、レイズにコールされて進んだのかで、ポットと行動履歴が違います。相手の候補も、前の選択を踏まえて考える必要があります。

BBがチェックしたから弱い手だけ、SBがリンプしたから弱い手だけ、と断定しないようにします。GTO Wizard「Playing Limped Pots as the SB in MTTs」は、特定のMTTモデルでリンプ後のポットを分析しています。本記事で学ぶのは、普段のレイズ・コールの例とは前提を分けて考えることです。

この場面では、SBがフロップ以降も先に動く

6人卓の他4人が降りても、ボタンがSBへ移動するわけではありません。通常の行動順に従い、フロップ以降はSBが先、BBが後に判断します。SBからレイズした場合でも、この順番は変わりません。

BTNからのレイズ例では、自分がフロップ以降に最後に動けることがあります。ところが今回のSBは先に動きます。相手のチェックやベットを見てから判断する条件が違うため、BTNの例を位置だけ読み替えて使うことはできません。

一方、最初から2人にカードを配るヘッズアップでは、ボタンがSBを兼ね、SBはプリフロップで先、フロップ以降は後に動きます。この違いはPoker TDA公式ルール資料の2026年版v1.1、ルール36Cでも確認できます。今回の6人卓の例と混ぜないようにしましょう。

位置の説明全体を確認したいときは、ポジションと行動順へ。ここでは「そのハンドの残り人数」と「最初から2人の卓」を区別できれば十分です。

参加方法を比べる前に見る4項目

  1. 相手とのスタック。自分だけでなくBBのチップも確認し、どこまで出し合えるかを把握する。
  2. BBの反応。SBのコールへチェックやレイズがどの程度ありそうか、SBのレイズには何が続くかを分ける。
  3. フロップ以降の位置。自分が先に動く条件で、その後の判断を続けられるかを見る。
  4. ゲーム条件。アンティ、手数料の方式、大会なら残り人数やプライズを確認する。

同じSB対BBでも、残りが深い場面と浅い場面、アンティがある大会とないゲームでは、学習例の前提が変わります。大会の賞品価値による違いはGTO Wizard「ICM and Blind Battles: The Small Blind」でも解析されていますが、その特定条件のリンプやオールインの頻度を、すべての場面へ転用することはできません。

また、国内の「リング」という呼び方だけで、ポットから手数料を差し引く海外キャッシュゲームと同じ条件だとは考えません。どのチップや料金が計算に入るかは、会場の方式で確認します。

確認問題

  1. 架空例でSBが100点まで合わせるとき、追加は何点ですか。BBがチェックすればポットはいくらですか。
  2. SBが合計300点へレイズした後、BBはチェックで続けられますか。コールには何点必要ですか。
  3. 6人卓の4人が降りてSBとBBだけが残った場合、フロップ以降はどちらが先に動きますか。

答え

  1. SBの追加は50点です。BBチェックなら100点ずつ、ポット200点でフロップへ進みます。ただしBBにはレイズの選択もあります。
  2. チェックでは続けられません。すでにある100点へ200点を足し、合計300点へ合わせるのがコールです。
  3. SBが先です。ボタンは降りたBTNの席に残ります。最初から2人のヘッズアップではボタン兼SBがフロップ以降に後から動くため、区別します。

今日の練習と次のテーマ

SB50・BB100だけを書き、SBのコールとレイズを別の行にします。「今回の追加」「BBの選択」「フロップのポット」「先に動く人」を埋めてみましょう。人数が2人でも、参加方法や位置まで同じとは限らないことが見えてきます。

次の学習では「リンプへの対応」と「スクイーズ」の場面を比べると、先に参加者がいる場合との違いを整理できます。資料を使う練習はプレー前後に行い、進行中は会場の規則に従ってください。

参考にした一次情報

内容確認日:2026年10月6日(日本時間)。数字は独自の架空教材です。特定の参加表や最適頻度、実戦の結果を再現・保証する記事ではありません。