ポーカーのルールを読んだら、トランプを並べて「使う5枚」「動く順番」「最初に確認する条件」を声に出してみましょう。初めて店へ行く前でも、自宅で1人で練習できます。
対象は通常の52枚を使うノーリミット・テキサスホールデムです。ジョーカーは外します。必要なのはトランプだけ。役一覧やこの記事を見ながら進めて構いません。以下は練習用に作った例で、実戦経験や勝率の保証を示すものではありません。
3つの練習と、できた目安
- 最も強い5枚を選ぶ: 勝敗の理由を、使う5枚で説明できる
- 行動順をたどる: 誰が先に動くかを、席から確認できる
- 手札と条件を読む: 2枚の名前に加え、席や先の行動を確かめられる
練習1|7枚から「使う5枚」を選ぶ
自分の手札2枚と共通カード5枚を合わせた7枚から、最も強い5枚を選ぶ練習です。手札を必ず2枚使うとは限りません。0枚・1枚・2枚のどれでもよいので、まずは使うカードを指で示します。
- 共通カード5枚を並べ、その下にプレイヤーAとBの手札を2枚ずつ置く
- Aについて、最も強い5枚を選び、役の名前を言う
- Bも同じように選び、2人の5枚を比べる
- 答えと違ったら、使わないカードまで比べていないか見直す
練習例A:同じKのペアを比べる
共通カード:K♣ K♦ 9♠ 6♥ 2♣
Aの手札:A♠ Q♥
Bの手札:A♥ J♠
Aの最も強い5枚はK・K・A・Q・9。BはK・K・A・J・9です。Kのペアと次のAまでは同じ。その次のQがJより高いため、Aの勝ちです。

Kのペアと次のAは同じ。その次のQとJで差が付きます。架空の練習例です。
「Aを持っているから勝ち」とだけ説明すると、BもAを持っていることを見落とします。同じ部分を確認し、最初に違いが出る場所まで比べるのが練習のポイントです。
練習例B:手札を使わない引き分け
共通カード:A♣ K♦ Q♠ J♥ T♣
Aの手札:8♠ 8♥
Bの手札:7♦ 2♠
Tは10です。2人とも共通カードだけで、Aを一番上とするストレートができます。この例ではそれが最も強い5枚なので、引き分けです。Aの手札に8のペアがあっても、6枚目・7枚目として勝敗に足しません。
できた目安: 2問とも使う5枚を示し、どこで勝敗が決まったか、または同じだったかを説明できる。役の順番で迷ったら、役一覧と強さを確認してから同じ問題をもう一度試します。
練習2|6つの席で、動く順番をたどる
次は、カードを席の目印として使います。マークはどれでもよいので、A・2・3・4・5・6の6枚を時計回りに輪にして置いてください。この6枚の数字は席を見分けるための印で、手札の強さには関係ありません。
最初は「4」の場所をボタン(BTN)と決めます。その左隣、時計回りの「5」がSB、その次の「6」がBBです。残りはA=UTG、2=HJ、3=COと呼ぶ配置になります。席の名前はポジションと行動順でも確認できます。
- プリフロップ: A→2→3→4→5→6、つまりUTGからBBまで、最初に判断が回る順を指でたどる
- 全員が残っているフロップ: 5→6→A→2→3→4、つまりSBからBTNまでをたどる
- 途中でBBとBTNだけが残ったフロップ: 6→4、つまりBBが先、BTNが後と確認する
最後の例は、6人卓のハンドでほかの人がフォールドし、2人が残った場面です。ハンドの最初から2人だけで行うヘッズアップの席配置とは分けて考えます。
上の矢印は、その段階で最初に順番が回る向きを示します。誰かのベットやレイズによって、すでに動いた人に判断が戻る場合もあります。「1周したら必ず終了」とは覚えないでください。
できた目安: BTNを指し、プリフロップとフロップで先に動く席が変わる理由を説明できる。慣れたらボタンを1つ進め、各席の役割を決め直して同じ練習をします。
練習3|最初の2枚を読み、条件を添える
2枚を見たら、まず名前を読みます。参加するかを考える前に、自分の席と、先にあった行動を確認する練習です。
- A♠ K♠: AKs。sは同じマークを表すsuitedの略
- A♥ K♦: AKo。oは違うマークを表すoffsuitの略。両方赤でも同じマークではない
- 8♣ 8♦: 88。8が2枚のペア
読めたら、次の2つの状況を別々に声に出します。どちらも6人卓、アンティなし、自分と相手に十分なチップがある架空の練習です。
同じAKsでも、確認する場面を変える
- 場面1: 自分はBTN。自分まで全員フォールド。自分が最初に参加するかを考える
- 場面2: 自分はBTN。手前のCOがすでにレイズ。相手のレイズにどう対応するかを考える
2つを同じ状況として扱わず、「最初に参加する場面」「先のレイズへ対応する場面」と言い分けられれば、この練習の目的は達成です。これだけで最適な行動が決まるわけではなく、レイズ額・残りチップなども判断に必要です。
次に、手札/自分の席/先の行動/残りチップの4つを順番に確認します。参加する手札を選ぶ考え方は、スターティングハンドの選び方で学べます。
できた目安: 3つの手札を読み、参加判断の前に確認する4つを言える。「同じマークだから毎回参加」のように、形だけで答えを固定しないことも大切です。
10分だけ使うなら、この組み合わせ
- 3分:練習1で、使う5枚を1問選ぶ
- 3分:練習2で、順番を2通りたどる
- 3分:練習3で、2枚と条件を声に出す
- 1分:迷った点を1つ言い直す
これは時間配分の一例です。早さを競う必要はなく、1つの練習だけで終えても構いません。毎回新しい問題を増やすより、前回迷った問題を説明できるようにすることを目標にします。
練習の答えを、実戦の勝敗と混ぜない
この3つは、ルール・順番・状況確認の練習です。できるようになっても、次の勝負に必ず勝てるわけではありません。実戦では相手の行動と、まだ見えていないカードが関係します。
資料やツールを使う練習は、プレーの前後に行いましょう。Poker TDAの公式ルールでは、テーブルでの戦略ツールや外部の戦略情報の利用が制限されています。進行中のハンドで答えを調べたり、他の人へ自分の判断を尋ねたりしないようにします。
理解できたか、3問チェック
- 共通カードだけで最も強い5枚ができる場合、手札を必ず1枚は使う?
- 6人卓で途中からBBとBTNだけが残った。フロップで先に行動するのは?
- A♥ K♦はAKsとAKoのどちら?
答えと理由
- 使う必要はありません。 ホールデムでは、最良の5枚を作るために手札を0枚使う場合もあります。
- BBです。 この配置ではBTNが後に動きます。
- AKoです。 色は同じでもハートとダイヤでマークが違います。
練習で迷ったところを1つ残せたら、次はプレー後の「ハンドの記録方法」へ。全体の順番は学習ロードマップで確認できます。
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手元にトランプがないときは
この3つの練習は、通常の52枚のトランプ1組で始められます。すでに持っているものがあれば、それを使ってください。ジョーカーは外します。
新しく用意する場合の候補として、TRILLIONのトランプを紹介します。数字とマークを確認しながら、この記事の練習に使ってください。カードの色分けが違っても、同じマークかどうかで判断します。
運営者による実使用レビューではありません。商品の仕様・内容物・価格・販売元は、購入前に商品ページで確認してください。
チップ・マット・ディーラーボタンは、この3つの練習では必要ありません。
参考にした一次情報
- PokerStars「Texas Hold’em」:手札・共通カードから最良の5枚を選ぶことと、基本の行動順
- PokerStars「Poker Hand Rankings」:役の順位、同じ役の比較、引き分け
- PokerStars「Poker Starting Hands」:最初の2枚と、条件によって変わる参加判断
- Poker TDA「2026 Rules, Version 1.0」:行動順・明確な発声、電子機器と戦略ツールの制限
内容確認日:2026年10月6日。手順と例題は本記事用に作成した架空の教材です。実際の進行は会場・主催者の採用ルールに従ってください。海外サービスへの登録や利用を案内するものではありません。
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