スーパーで売っているうずらの卵にも有精卵が混ざっていることがあるってご存知でしたか?
1パックに1個ほど混ざっていることがあるらしい。
実際に友人もスーパーで売っているうずらの卵から孵すことに成功しました。
ネットで有精卵を売っているお店もあるので、ペットとして育てたい場合はそちらを購入した方が確実です。
孵るか分からない卵をずっと温めてても…仕方ないですからね。
うずらを卵から孵すところから、その後の飼育までを一通り説明していきます。
デメリットは鳴き声になりそう…。ただそんなあなたにオススメなうずらの種類もあるので参考にしてみてください。
うずらってどんな鳥?
「うずらの卵」中華丼やそばなどについてくるので見たことはありますよね?
けど、うずらの卵を産んでいる鳥ってどんなのかご存知ですか?うずらってずっと言っているけど卵しか浮かばない人もいると思います。
うずらはこんな鳥さんです。
小型のキジ科に属するうずらさん。
野生では草原や農耕地にすんでおり、日本だと夏は東北地方や北海道で産卵し、寒い時期は九州地方に移動して越冬する渡り鳥。
基本は雑食で、穀物や昆虫などを主食としています。ペットとして飼う際にはうずら用の餌やミルワームが必要となってきます。
滅多に飛びませんが、渡り鳥なので飛翔能力は高め。羽は短いですがジャンプ力はいっちょ前で、よくケージの天井に頭をぶつけて禿げる個体もいます…。
うずらの寿命は約10年
野生での寿命は約10年といわれておりますが、実態は把握できず…。
飼育下では8年ほどと言われていますが、メスの場合は産卵の都合上2年ほどともいわれています。
うずらのメスが一生のうちに生む卵は350個ほど。性成熟後毎日産めば2年程で生涯で産卵できる数に達してしまいます。
オスの場合は、約8年元気に過ごしてくれるでしょう。ただしオスの飼育は縄張り争いやメスの取り合いなど、攻撃的になるので注意が必要。あとは鳴き声ですね。
うずらの鳴き声は意外と大きい
集合住宅で飼おうとしている場合、オスの鳴き声には注意が必要。
窓をしめていても声が漏れるほどの声量です。たまにいるけど「うちはうるさくても大丈夫」という方。
かなり近所迷惑なので気を付けましょう。もちろんペットとなるので賃貸の場合は要確認。というか多分鳴き声的に難しそうです。
それでも飼いたいという方はヒメウズラのメスを飼うと良いでしょう。
うずらの種類はたくさんありますが、小型な種類ほど鳴き声も小さくなり、オスよりメスの方が鳴きにくいという点があげられます。
ペットとして飼う以上、飼育に関しては注意して行いましょう。飼えなくなって手放す方がとてもつらいです。
ペットショップだといくらで売っているの?
あまり見ることが少ないうずらですが、ペットショップでも販売されていることがあります。
価格は種類にもよりますが2~3,000円程度。
もちろん飼育用で販売されているものもありますが、狩猟犬の練習用として購入されたり、鷹狩りの生餌としてあてられることもあります。
コリンウズラという種類なのですが、販売名は英名で「ボブホワイト」と言われています。
「ぼぶ,ぼぶ,ほわいと」と聞こえる独特の声で鳴くのでよく知られている。
独特かもしれないがそう聞こえたことはない。
飼いやすいうずらの種類
ヨーロッパウズラ
基本形と言っても良いうずら。猛禽類や爬虫類の餌用に販売されているのもだいたいこの種類です。
地面で生活するスタイルなので繁殖や飼育の容易なところが好まれていますが、鳴き声は大きい。
餌用で販売されているのは雛うずら(オスは繁殖しないためある程度は餌用として処理される)
それは繁殖期が終わったメスを冷凍し餌用として流通していることがあります。
うずら業者としても、卵を産み終わってしまった子を最後まで看取ることなく繁殖、産卵が終わると産廃として処理されることが多いようです。
ヒメウズラ
かなりこぶりなうずらでキジ科の中では最小種。
日本国内では野生種はいませんが、小柄で飼いやすくペットとして人気です。
この種類は自然抱卵しないため、孵卵器が必須。もし買うなら孵卵器とセットで買うことをオススメします。
コリンウズラ
先ほど出てきたボブホワイトです。
かなり大型のうずらで狩猟目的に飼育されていた個体が日本でも野生化しています。
1度に多くの卵を産みある程度のサイズがあるため餌用として、狩猟用として育てられることが多いです。
個人の家で買うならヒメウズラが一番でしょう。
本気で飼おうと思うなら有精卵を手に入れよう
ペットショップで購入するのもいいのですが、是非卵から孵して懐いたうずらを飼育してみましょう。
必要なのはうずらの卵と孵卵器だけ!
うずらの卵はアマゾンに有精卵が販売されていました。これならほぼ確実に孵すことが出来るでしょう。
近くに養鶏場みたいなところがあればそこから手に入れることが出来ると思いますが、通販で手に入れた方が確実でしょう。ついでに孵卵器も買えば準備完了!
もちろんスーパーで売っているうずらの卵でもいいのですが、孵るとは限らない。お試しのために孵卵器を買うのはもったいないので、本気で飼うなら有精卵がオススメです。
もしスーパーに売っているうずらの卵で挑戦する場合は賞味期限が長い物を選びましょう。
うずら大学というところからネット購入で1回目7個の卵から4つ孵化、2回目は7個中0個、3回目は7個中1個孵化しました。
やはりどれも確実ではないようです。
そして孵すまでに必要な道具は、孵卵器のみ。
温める期間は16〜17日間で温度によって多少期間が変わります。
温度が高ければ早く産まれ、温度が低いと産まれるのが少し遅れます。
温度が37〜39度 湿度が30〜50% 転卵が最低でも4時間に1回!
1日7回回すことになりますが、産まれる予定日の 2、3日前に転卵をやめて生まれるのを待つ形です。
手動式ならば4時間に1回転卵させる必要があるので生まれるまでは少し大変かも?自動式だとお任せできるので、手間暇とお金の面を考えて商品を選ぶのが良いでしょう。
スーパーのうずらの卵になぜ有精卵が混ざるのか
原因として考えられるのは雌雄判別で漏れが出てしまい、オスが産卵小屋に潜んでいる可能性と、新しく雛を増やすためにオスと掛け合わせたメスを元の小屋に戻す際、まだ体内に精子が残っており、有精卵を生むという可能性があげられます。
ヒヨコ鑑定士という仕事があるぐらいなので、雛の場合雌雄判別が難しいのです。
生まれた後少ししてから雌雄判別に入ると思うのですが、骨格、羽の模様、総排泄口をみて判断するしかありません。
1年たてば大きさと模様、総排泄口などをみれば判別できるのですが、全体を再度チェックすることはなさそう。
メス小屋の中にいる数羽のオスを見分けるのが難しいというのが本音ではないでしょうか。
そんなこんなでたまに有精卵が混ざることがあるみたいです。
うずらの飼育方法
生まれた後は他の鳥さん同様、餌や飼育ケージが必要になります。
飼育キットのようなものはないので必要なものをまとめてみました。
これを揃えれば、生涯飼育が可能です。
うずらの餌
うずらフードが売っています。鶏用のものもあるのですが栄養価が高すぎて肝臓に負担がかかる場合が多いため、専用の物を使いましょう。
基本はこれだけで平気ですが、野生では昆虫を食べています。ミルワームなどを用意すると良いでしょう。
注意しなければいけないのが寄生虫。室内飼育であればほぼ問題ありませんが、庭での飼育などの場合、寄生した昆虫類を食べてしまうと病気の原因になってしまいます。
メスの飼育をする際は、卵を毎日産むためカルシウム不足になりやすいです。
カキの殻(ボレー)などを使用してカルシウム不足を補いましょう。時にはサプリメントを使用することも効果的です。
総合サプリメントは他の鳥さんの餌にも使えるので1つ持っていて損はなし!
エサ入れは何でもよいのですが、軽い物だとひっくり返してしまうことがあります。陶器のものやある程度動かないようにする工夫が必要。
例えばタッパーなどを両面テープで固定するやり方、重い容器を使って動かないようにするやり方などです。
定期的な掃除をしなければいけないため、両面テープなどよりは重い容器を使うようにしましょう。
エサ入れと水入れ、そして砂浴びをするため砂浴びの容器も用意しましょう。
ケージ内に引っ掛けることができるのであればかけるタイプもオススメです。
あとは砂浴び用の砂。これは大きくて深めのものがオススメ。砂が重いため、タッパーなどで代用できます。
砂もペットショップで販売している焼き砂やチンチラサンドという呼び名で販売されているもので大丈夫です。
ケージ
怪我をしにくいプラスチックケースがオススメです。
数羽であれば飼育が可能。大きい物を用意してあげると鳥さんも喜びます。
大量飼育であれば、押し入れとかにしまっておくタイプのケースを加工して使うと便利。
密閉しちゃうと空気が足りなくなるので、蓋の部分に穴開けをしたり、横側に穴をあけるなど加工が必要です。
ただ、移動させるのも便利で側面がつるつるしているため脱走しづらいです。ただし、うずらのジャンプ力は凄まじいので脱走には注意が必要。
もちろん通常の鳥かごでもいいのですが、地上を走るタイプのため、底網は外さないといけません。
高さがあって良いのですが、底網をとってしまうのでメンテナンスの面をみるとケースタイプがオススメです。
あとは床材を用意しましょう。何もないと足を痛めてしまいます。
タオルでもいいのですが、糞がついて取り換えるとなるとちょっと厄介。シュレッターした紙や新聞紙を引いておくと良いでしょう。
小さいうちはタオルの上にくしゃくしゃにした新聞紙やシュレッターした紙などで対応すると良いでしょう。
消臭の面などを考えると本当はおがくずがいいのですが、羽ばたけば舞って散っていくので家庭環境や飼育環境に合わせて調整してください。
その他あったらいいもの
ペットヒーター
ペットヒーターは雛を育てるために必要です。最初はある程度の温度にしておかないと雛が弱ってしまうため必須アイテム。もちろん冬場の保温にも使えます。
ケース型なら熱が逃げないのでオススメですが温度管理には注意してください。小さいうちは35度~38度ぐらいを目安に温めて大丈夫です。
消臭剤
トイレや玄関用じゃなくて生き物のために害のない物を使ってください。
オススメはカンファペットの消臭剤。
というもの、意外に臭いってきつく感じる部分がありまして…。毎日何回も掃除するって大変なんですが、サボってしまうと部屋中に臭いが。
我が家でも使っているのですが、動物に直接かかっても害がなくにおいもその場しのぎではなく元から排除してくれます。
さすがにこれを使ってれば掃除しなくて済むという問題ではないのですが、どのペットの消臭にも使えるためオススメです。
うずらって懐くの?
うずらの基本的な性格として臆病です。
パニックを起こせばすぐにジャンプして天井に頭をぶつけて禿げていきます…。
なので親鳥から飼育すると懐かない原因となるでしょう。ただ卵から孵せばあなたが親鳥です。
雛の時から手で餌を与え、おやつとしてミルワームを与えてあげるとあなたを親のように見てくれて懐きます。
卵から孵したり、雛を育てるのはとても大変ですが、苦労の分懐いてくれる可愛さというのもあり手乗りになればとてもかわいく思えてきます。
うずらの飼育まとめ
- 卵から孵すと懐く
- 臆病
- 鳴き声が大きい
- 臭いがする
- 小まめな掃除が必要
- 砂を用意する必要がある
孵った後2か月もすると卵を産むようになります。オスと掛け合わせているなら新しい子供が生まれることもあるでしょう。
最後に失敗談として
ヒメウズラを初めて孵化した時 産まれてから2日位で孵化機から出して、保温したケージに移動したら2匹亡くなってしまった。
弱い子は最初から弱いので、確実にそのせいとは言えないが孵化してからの温度の下げ方には注意した方が良いです。
愛情を注いだ分だけ帰ってくる。旦那や嫁と違うって?ペットとはそういう生き物なのです。あなたなしではご飯を食べることもできません。
しっかり面倒を見た分愛が返ってくるため、しっかりと育てましょう。ペットとして飼うとしたら逃がすことも遺棄することも犯罪になり得ます。
夏休みの自由研究とかで育てることがあっても、最後までしっかり面倒見ましょう。